ローカル前提で話を進めていきます。
フラミンゴパラダイスや札幌の各キャッツに行ったことある方なら、
この機械を一度は目にしたことがあると思います。

コイツこそが愛して止まない、そして意外とメンテを怠ると
すぐにプレイ環境が悪くなるw
スペクトラム君です。

実に多数のゲームがプレイでき、その点数計算を
自動的に行ってくれる優れもの。
ブルに決まった時の「パオーン」って音に酔いしれた人は
北海道だけでも数千人に上ったと言われています(未確認)

細かい操作方法等についてはわかりやすく説明してくれているサイトがありますので
そちらを参照された方が良いでしょう。

ここでは代表的なゲームを
過去にフラパラ大会で採用された物を中心に紹介していきます。

カウントアップ

最も基本的でスタンダードなゲームです。マークした場所全てが得点の対象になります。
また、ブルは一部の店舗を除いてシングル,ダブルの区別なく50点入ります。
スタンダードとは言え、過去の大会ではカウントアップを制する者が大会を
制すると言う印象が強く、このゲームである程度練習を重ねて狙った的にダーツが
集まるようにしたい。
人によってブル狙いだったりトリプル20狙いだったり、更にはトリプル19狙いだったり、
様々な攻略法があるようです。

01(ゼロワン)ゲーム

規定の点数からマークした点数分、随時減らしていき、最終的にはビタリ0にするゲーム。
規定の点数は101,301,501…と、末尾が01になることからゼロワンと呼ばれている。
基本的にカウントアップ同様、高い点の取れる的を狙っていきますが、
フィニッシュだけは狙ってきっちりゼロにしなくてはいけない、
カウントアップの次のステップとして練習すると面白いゲーム。
オプションルールとして、フィニッシュにマークする的を必ず任意の数字のダブルにしなくては
いけない”ダブルアウト”と言う物がある。世界選手権の公式ルールも501のダブルアウトで、
最近ではこのルールを取り入れて練習しているプレイヤーもフラパラではよく見かけます。

クリケットゲーム

あらかじめ決められたクリケットナンバー(通常15〜20及びブル)を狙い、3マークでそのナンバーを
オープンしたことになる。オープンされたナンバーをマークすることによって初めて点数として加算されます。
相手プレイヤー(3人以上いる場合は自分以外の全てのプレイヤー)が同じナンバーを3マークすると、
そのナンバーはクローズしたことになり、以後そのナンバーについてはマークしても点数にならない。
必然的に一番多く点数を獲得しているプレイヤーが全てのクリケットナンバーをオープンした
時点でそのプレイヤーの勝ち。規定ラウンド以内にフルオープンできなかった場合は
最終ラウンド終了時点で一番点数の多かったプレイヤーの勝ち。

1箇所オープンした後ひたすらその点数を稼ぐか、早い段階でたくさんのナンバーをオープンさせるか、
戦略が問われるゲーム。もちろん、ある程度狙ったところにダーツをマークさせれないと
勝負にならないため、ビギナーには敬遠されるゲームでもあります。
最大25ラウンドの長丁場なため、1プレイ200円。ただし、上級者同志だとあっと言う間に
オープン&クローズしてしまい、投資金額の割にお徳感の少ないゲームなのですw

ハーフイット

最近のフラパラ大会でよく採用されているゲーム。
基本的に狙うのはクリケットナンバーと一緒。但しラウンドごとに決められたナンバーしか得点に
ならず、3投とも的を外した場合はその時点で獲得している点数を半分にされてしまう
ペナルティ(これをハーフイットと呼びます)が設定されています。
クリケットナンバーのみならず、途中には「ダブルのみ得点」と「トリプルのみ得点」及び「ブルのみ得点」
と、3回のヤマがあります。どんなに調子よく点数を稼いでいっても、最終ラウンドの
ブルを外すと大量減点となる、勝負の分かれ目がはっきりしているゲームです。
管理人も何度最終のブルに散ったことか(^-^;

ローテーション

大会では採用されたことはありませんが、普段の練習には取り入れたいゲームです。
ボード上の”1”から”20”までを順番に狙ってマークしていくゲームです。
一般的なルールの「ラウンドザクロック」に似ていますが、ローテーション独自のルールも
盛りこまれています。
まず狙うべき各ナンバーのダブルもしくはトリプルをマークした場合、次に狙うナンバーも
マークした分飛び越していくことができます。例えば13を狙う場面で、13のトリプルをマークした場合、
その次は14ではなく16になります。また、20までマークした後、ブルに3マークして
ようやく終了となるのもローテーション独自のルールです。

8ラウンド24投でこれだけのノルマをこなすのはさすがに大変。そこで各ラウンドの
3投目を目的の的に当てた場合、ボーナスラウンドとしてもう3投同じラウンドで投げることができるように
なっています。2本外しても、3投目だけ確実にマークしていくといつまでもラウンド数が進まないで
投げ続けることができるのです。これにより「完走」の可能性を広げていくことになります。
100円で遊ぶゲームとしては最もお徳感のあるゲームかもしれませんね。
但し、これもある程度狙ったところにダーツを投げられる人じゃないと、10点もいかないうちに
あっけなく終了してしまいますので注意してください。

イーグルズアイ

的の中のブルのみを狙うゲーム。他の得点ゾーンにマークしても得点されません。
ブルはシングルとダブルに分けられるので、25点単位の点数(末尾が00,25,50,75)にしかなりません。
ブル狙いの練習をした成果を試すのに、時折プレイされます。
300点いけばかなりの凄腕だと思います。が、世の中には600点取って「今日は調子が悪い」
なんて言ってる人もいるそうです。贅沢な悩みよのう…

スプラット

2人以上でプレイすることを前提とする対戦タイプのゲーム。
基本的には333点を狙っていくことになるんですが、例えばAさんの点数にBさんが
ラウンド内で同点で追いついたとします。3投するうちの何投目でもかまいません。
この時適用されるルールが「スプラット」です。
スプラットが発動すると追いつかれた方(Aさん)の点数が180点以上だと半分の点数に、
もし180点以下の状態で同点に追いつかれた場合は0点にされてしまいます。
つまり、点数が333点に近い方が必ずしも有利とは限らないのです。
先行を取って常にラウンドスコア180点で逃げていけば確かに有利ですが…

もちろん、Aさんをスプラットしたからと言ってBさんは悠々とゲームを進められるかと言うと
そうでもなく、もしこのゲームを3人でプレイしててCさんがBさんより低い点数で追いかけてきていたら
BさんはCさんに追いつかれないように必死で逃げなくてはいけないのです。
誰が誰を意図的に落としたいのかプレイ中にすぐ気付かれるので、なかなかに熱い人間ドラマを
垣間見ることができます(笑

先に触れた「常に高得点で逃げ続ければ…」
この作戦を100%セント有利としないオプションルールに”マスタースプラット”と言うのがあります。
これはゲーム中最低でも1回、他のプレイヤーをスプラットしないとゲームアウトできないと言う
ルールです。条件を満たさないまま333点に到達してしまった場合は、ペナルティとして
その点数を半分(167)にされてしまいます。もちろん、わざとこの点数にして改めて
他プレイヤーをスプラットするのを狙う作戦も考えられます。

 

─────と、大体これぐらいのゲームを覚えておけば、スペクトラムを遊ぶうえで
物足りなくなることはほとんどないと思います。もちろん、他にもたくさん用意されているので、
いろいろ試してみるといいかもしれません。
ん、ボーリング?
個人的にあまり好かんからまた今度ね(爆